春
春日さん (886u3j57)2022/2/21 03:11 (No.15290)削除____怠惰な天使は、常にひとさじのスパイスを求めている。
【 名前 】
Cloé=Violette ( クロエ=ヴィオレット )
【 性別 】女
【 種族 】天使
【 年齢 】185歳
【 職業 】
図書館司書 兼 小説家
/ アガルタの魔法学院に隣接した大図書館で司書長をしている。作家はあくまで趣味の延長線、副業だ。
【 性格 】
どこまでも怠惰、面倒くさがり、気だるげな少女である。
迷路の如き広さの大図書館。その地下層に自室を作って住んでおり、同図書館は彼女のテリトリー。図書館が設立した頃から居座っているらしく、蔵書全てに目を通し、正確な場所を把握し、本の管理全般を担当している彼女は、その容姿からは考えられないことだが司書長という立場でもあるのだ。
返却期限の遅れ、書籍の破損などは決して許さず、地の果てまで追いかけては必ず罰を与える。謎めいた容姿と本に対する苛烈なまでの執着から『 図書館の悪魔 』などと呼ばれているらしい。
知識欲の塊で、世界中からありとあらゆる情報と書物を呼び集めているため、図書館の蔵書は増えるばかり。この世に自分の知らないものがあることに納得がいかず、理解するためなら冗談抜きで何でもするだろう。
その反面、引きこもりを拗らせた酷い怠惰癖がある。
図書館から外に出ることも滅多になく、全てを館内で済ませようとするため、彼女の魔法は便利に扱われている。行動基準は面倒かそうじゃないか。本を読むことと睡眠を取ること以外は全て面倒であり、食事すら放り投げてしまうことも。
その怠惰さは、時折自らの身すらどうでもよくなるほどに。否定したり断ったりすることが面倒になれば、どんな申し出でも受け入れてしまったりする。
非常に運が悪いことも、彼女の引きこもりが加速する原因だ。道を歩けば雨が降り、椅子に座れば脚が折れる。何をするにも不運が付きまとう。それは最早呪いの如く。
彼女が堅物なのは口調のみ。その貞操観念と倫理観は長年の経年劣化によって、ふわふわ雲のように浮かんでしまっている。魔法が触れ合うこと前提であるのも理由のひとつだろうか?
長くて退屈なだけの人生に刺激を、と痛みが伴う愛情を好み、時として相手にも傷を与えることを良しとする。執着、独占、偏執的で異常な愛情は、クロエにとっては『 スパイス 』にしかならない。渡された愛情と同等のそれを返してくるだろう。____本心からかは別として。
【 容姿 】
彼女の印象はどこまでも『 ダウナー 』である。
血色悪げな白肌は、日光に当てられることがないゆえに。街に出る時は必ず日傘を差すくらいには光が苦手。目の下に鎮座したクマは、幼げな愛らしい顔つきを台無しにしている。
髪を切る事も面倒なのか腰下まで伸ばされており、やや猫っ毛気味。右側をブラックに、左側をローズピンクに染めている ( 地毛はピンク側 ) 。それをツーサイドアップに結い上げて。前髪は左から右に斜めで切り揃えられて、右目は半分以上隠れ気味。
覗く瞳は吸い込むような漆黒。光の入らないそれは常に眠たげで半開き。下まつげの主張が激しい。
体躯は酷くか細い。154センチの身長は小柄で、肉付きの悪い身体含め子供のようにも見える。 天使としての証の羽は比較的細めの4枚羽。基本見えないようにしまっている。
「 …………だって重いんだもん。」
黒いホルターネックのノースリーブインナーに黒地デニムショートパンツ。その上から直接サイズの大きい白衣を羽織る。彼女はとことん暑がりであり、白衣ですら暑い暑いと放り投げてしまいかねない。そのため足元は素足にスリッパかサンダルとラフすぎる程にラフ。アクセサリーの類は一切着けず、所持してもいない。
【 魔法 】
① 僕と君だけの物語 『 stolie teller / ( ストーリーテラー ) 』
小さな異空間を作り出す魔法。
発動すればシンプルなアンティーク調のドアが現れ、その向こうは彼女が作り出した特殊な空間。広さは自由自在であるが、だいたいシングルベッドとテーブルとソファーを置けるくらいの広さ。内装も自由であるが必ずそこは『 室内 』になる。中の音は外には漏れず、時間の流れは現実と同じ。
異空間に入れるのは自分自身と、自分が承認した1人だけ。承認は解除ごとにリセット。クロエが誘って初めて足を踏み入れることが出来る。
人が入ればドアは消える。しかし、クロエ単体であれば自由な出入りが可能であり、誰か一人を入れたまま閉じることも。閉じ込められた場合は、室内のどこかにドアを開く『 鍵 』が隠されており、それを見つけると脱出できるだろう。
/クロエと誰かが中に入った場合
→ 持続時間は24時間、クールタイムが12時間( 最大消費時 )。
→ 彼女が意識を失っても解除されることはない。
→クロエ自身が扉を開くか、鍵を探し出すと出られる。
/ クロエは中に入らなかった場合
→ 持続時間は12時間、クールタイムが12時間( 最大消費時 )。
→ 彼女が意識を失うと解除されてしまう。
→ 鍵を探し出すか、中から高出力の魔法などで無理やり破壊すると出られる。
外から中に物を持ち込むことは出来るが、中から物を持ち出すことは出来ない。
基本的に誰にも邪魔されずに読書をしたい時、秘密裏の話をしたい時、2つ目の魔法を使う時に使用。誰かを閉じ込めたことは今までに1回もない。
② 閨好摂取 『 Bed time 』
自分が触れた相手の願いをひとつ叶える魔法。
発動すれば、クロエの瞳が相手の瞳の色になる。
願いの大きさにより接触時間が変わり、30分 〜 1時間程度の中で変動。
12時間以内に相手は願いが叶い、自分はそれに見合った魔力の消費と不幸が起こる。大抵の場合それは不運として現れ、彼女の運が悪いのはこれのせいである。時には傷として現れることもあるが、あまりに大きい願いを叶えようとした場合である。
叶えられる願いの大きさには限度があり、世界を手に入れたい、太陽を元に戻したいなどあまりにも壮大なもの、身長を伸ばしたい、胸を大きくしたいなど人体に関わるものはお互いの命に関わるため無理。
美味しいご飯が食べたい、運を良くしたい、可愛いあの子と話したい、金持ちになりたいなど、彼女が叶えられる願いはあくまで『 概念的なもの 』である。
1人に対し1ヶ月に1回までしか使えず、それ以上使用しようとすると確率も下がるし降りかかる不運も増える……と、自分が受けるデメリットの方が多くなってしまう。出来ないことはないが、危険。
『 自分が触れた 』と言う条件は、接触の範囲が増えれば増えるほど叶えられる願いのランクが上がることを示しており、いわゆる粘膜接触であればあるほどランクが上がる。手を握る、ハグ、キス、体液の摂取。基本はこの四段階の増加。クロエは相手が望む接触の仕方を主に受け入れるだろう。
体液に関してはかなりの量を摂取させねばならず、それは自分が摂取しても構わない。繋がりが出来ればそれでいいのだ。
( 基本的に1D6で1を出せば失敗、6を出せば部分的成功 )
( 体液の摂取時は上記の失敗が無くなる )
【 武器 】
毒付きの小さなナイフ。
/ 非力故に重いものは扱えず、食事用のナイフと同じくらい小さいものを使用している。毒は即効性の神経麻痺毒。殺すまでには至らず、動きを封じる程度の効果。
【 備考 】
好 / 本、飴玉、金平糖、知らないこと、愛情。
嫌 / 暑さ、盲目的、行動すること、面倒なこと、口煩いやつ。
実は著名な小説家。ファンタジー、本格ミステリ、泥沼のラブロマンス。ジャンルも雑多な著書の数々。特に短編ラブコメは『 読めば恋人が出来る 』なんていうジンクスも巷で噂されているようなのだが…………真偽は不明である。
稀に魔法学院で講師をすることもあるが、年一回くらいの頻度。生きた年月の長さと頭に収めた知識量は、講師をするには充分過ぎるほど。彼女の回りくどく小難しい言葉を理解出来れば、非常にためになる授業になるだろう。
神のことは『 未知の存在 』という認識。もし出会ったなら解剖してでも理解したいのに、彼らは姿を現してくれない。
悪魔は『 不粋な存在 』。雅を理解しないからとやや苦手としており、自分が一部の連中から『 図書館の悪魔 』などと呼ばれていることを知っては眉をしかめている。
天使とは反りが合わない。神同士の戦いにも興味を引かれず、ただただ知識欲を満たし怠惰に過ごしていた彼女に反感を抱く天使もきっといるだろう。
元天使、人間に対しては特に何とも思っていない庇護を与えるべきだとも思わず、慈しむべきだとも思わない平等な存在。人間が元天使を迫害している場面も「 弱肉強食。世の中の常だ。」と無関心。
【 出没場所 】
魔法学院に隣接する大図書館、アガルタ全域。
図書館は7階層ある一般公開フロアと屋上庭園、地下に禁書庫。他に少なくない数のスタッフもいるが、メインで管理をしているのはクロエである。
広い館内はまるで迷路のようで、間違って地下階層に迷い込んだら帰って来れないと言われている。
「 回収しに行くのは大抵僕なんだ、無駄な手間を掛けさせないでほしいね。」
【 一人称 / 他人称 】
「 僕 」/ 「 きみ 」「 おまえ 」「 〜くん 」
尊大かつ堅苦しい口調。誰に対しても変わらず、それが崩れるのは何事かがあって屈服した時だけであろう。
【 SV 】
「 ____ようこそ、小さき探求者よ。僕の名はクロエ=ヴィオレット。きみたちの言うところの『 図書館の悪魔 』だ。まぁ、天使だけれどね。」
「 年齢……………………100を超えたあたりから覚えていないのだよね。まぁ、些細なことだよ。 」
「 その図鑑なら3階の階段を登って右の突き当たりの本棚、上から2段目にある。もしそこに無ければ誰かが借りているから、順番待ちの手続きを1階でしてくれたまえ。」
「 返却されていない本が4冊あるようだ、 手が空かないのなら僕が向かおうか? ……構わないよ、僕のものを盗むなんて許されざる行為だからね。」
「 えぇ、街に? 面倒くさい、適当にテイクアウトでもしてきたらどうかな。僕は行かないよ。」
「 ………………………………最期に食事をしたの? さぁ、3日前にきみが持ってきたマカロンじゃないかな。」
「 …………あぁ、もう。分かった、分かったとも。好きにしたまえ、面倒くさい。僕は何にも言わないからね。」
「 僕はこれから『 部屋 』に引っ込むから。何か用事あるなら今言ってくれ。1回入ったら聞こえないし聞く気ないからね。 」
「 ____ここは今から、僕ときみの2人きり。叫んだって泣いたって外には聞こえない。誰にも邪魔はされないし、逃げられもしない。もちろん、お互いに……ね。 」
「 …………きみはいったい、ぼくに何を願うんだい? 」
「 『 一週間後の天気を晴れにしたい 』、か。じゃあ30分くらい僕の肩でも揉んでいてよ。その願いにはそれくらいで充分だ。」
「 それ、凄く難しい願いだって分かっている? 例えば、きみが貧血で倒れるまで血を飲まれてもいいのなら。……もちろん、他にもやり方はあるだろうけど。」
「 授業ぅ?? 嫌だよ、嫌だね、絶対に嫌だ。どうしてもって言うなら、ここまで生徒と言う名の有象無象共を連れてきたまえ____って、もういるのかね!? 僕の許可無しに連れてくるな! 」
「 長い長い人生だ。僕の余生は気が遠くなるほどに長く、それはあまりに退屈である。……だから、少しくらい、刺激を欲したっていいじゃあないか。痺れるような痛みも、焼けるような劣情も、僕にとっては単なる戯れでしかないのだから。」
( 2022 . 2 . 21 )